骨董品に描かれた動物たち。その姿に込められた意味とは?

こんにちは、まねき堂です。
古い器や掛軸、置物などを眺めていると、さまざまな動物に出会います。
鶴や亀、うさぎ、虎、龍、そして猫。
かわいらしいものから迫力のあるものまで、その姿は実にさまざまです。
調べてみると、こうした動物たちは単なる飾りとして描かれているだけではなく、
長寿や幸福、繁栄など、人々の願いが込められていることもあるのだとか。
今回は、骨董品や美術品に登場する動物たちについて、
その意味や由来を少し調べてみました。
鶴と亀|長寿を願う縁起のよい動物
「鶴は千年、亀は万年」という言葉は、一度は耳にしたことがありますよね。
鶴と亀は、昔から長寿を願う縁起のよい動物として親しまれてきたのだとか。
そのため、掛軸や屏風、陶磁器、漆器など、
さまざまなところでその姿を見ることができます。
亀の甲羅を思わせる六角形の「亀甲文様」も、長寿を願う吉祥文様のひとつ。
昔の人は、身近なものの中にもさまざまな願いを込めていたのかもしれませんね。
うさぎ|月との意外な関係
うさぎといえば、お月見。
月の中でうさぎがお餅をついている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ところが調べてみると、ちょっと意外なお話がありました。
月にうさぎがいるという伝承は中国から日本へ伝わったといわれてます。
しかし中国では、月のうさぎがついていたのはお餅ではなく「不老不死の薬」だったのだとか。
これは、中国に古くから伝わる月の伝説に由来するそうで、
月のうさぎは仙女・西王母のために、不老不死の薬を作っていたといわれています。
虎|力強さと魔除けの象徴
虎は、その力強い姿から、古くより勇猛さの象徴として親しまれてきたのだとか。
また中国では、邪気を払い災いから身を守る存在とも考えられていたそうです。
日本でも掛軸や屏風、陶磁器などに虎が描かれていますが、
昔の日本には野生の虎がいなかったため、
中国などから伝わった絵や毛皮を参考に描かれたものも多かったとのこと。
そのため、どこか猫のような顔をしていたり、
実際の虎とは少し違った姿をしていたりする作品もあるそうです。
「この虎、なんだかかわいいな」と感じることがあるのは、
そんな背景も関係しているのかもしれませんね。

龍|力強さを感じる想像上の生き
龍は、古くから東洋の美術品などにたびたび登場する想像上の生き物です。
中国では神聖な存在として考えられ、皇帝の権威を表す象徴としても用いられてきたのだとか。
また、龍は水や雨を司る存在とも考えられ、
豊作を願う人々にとっても大切な存在だったそうです。
日本でも、掛軸や屏風、陶磁器、寺院の天井画など、
さまざまなところで龍の姿を見ることができます。雲の間を飛んでいたり、
波の中から姿を現していたり、鋭い眼差しでこちらを見ていたり。
同じ龍でも作品によって表情や姿がずいぶん違います。
意味や背景を知ってから眺めてみると、龍の見え方もちょっと変わってきそうですね。
猫|福を招く身近な存在
猫といえば、やはり「招き猫」ですね。
片手を上げた愛らしい姿は、今でもお店やご家庭でよく見かけます。
招き猫は、商売繁盛や福を招く縁起物として親しまれてきました。
一般的には、右手を上げた猫は金運を、左手を上げた猫は人を招くといわれています。
古い招き猫には、陶器で作られたものや、
素朴な表情が魅力的なものなど、さまざまな姿があります。
一つひとつ顔つきが違うのも面白いところ。
ちなみに、私たち「まねき堂」にも、親しみを感じる存在です。

動物の意味を知ると、骨董品がもっと面白くなる
普段は何気なく眺めている器や掛軸。
そこに描かれた動物の意味を知ると、今までとは少し違った見方ができるようになります。
なぜ、この動物が描かれたのだろう。どんな願いが込められていたのだろう。
そんなことを想像しながら眺めるのも、骨董品の楽しみ方のひとつです。
もちろん、すべての動物に決まった意味があるわけではありません。
時代や地域、作品によって、その表現や意味合いは異なります。
それもまた、古いものの奥深さなのかもしれませんね。
まねき堂では、京都を中心に関西全域で、
骨董品や美術品、古道具などの出張買取を行っております。
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